What's "DOCUMENTARY 1981"?

DOCUMENTARY1981とは、1981年に生まれたそれぞれの主人公の生き方を追った、ドキュメンタリー映像作品です。思春期にはアナログからインターネット環境へと急速に時代が変化。社会人の入り口で就職氷河期とリーマンショックを経験して終身雇用は幻想だと悟った。3.11の大震災を30歳で経験したわたしたちが、今、新しい生き方を模索している。
自分らしく生きるとは?どう生きたら、幸せと言えるのか?新しい一歩を踏み出そうとする1981年生まれのリアルな今を、1981年生まれの映像ディレクターが撮影。2015年完成を目指し、撮影中です。撮影の過程もリアルタイムに更新していきます。同時に上映してくれる場所も探し中!

2014/06/16

さいごの主人公は、若き建築家。等身大の暮らしを実現するための家づくり。家族優先の生活は、仕事の幅を狭めるか? | 家子 | カントクの撮影途中日誌

1981年生まれの同い年の生き方、働き方を追ったドキュメンタリー、最後の主人公は若き建築家・大村洋平くん。

大村くんは2011年に独立し、自分の建築事務所を構えています。重鎮の先生方が長く活躍し、結果的に若手の下積み期間が長くなるこの業界にあって、当時30歳という若さで独立する大村くんのような例は、そう多くはありません。

独立する以前は、仕事に没頭し寝食を忘れ働いていました。そして結婚して奥さんのお腹の中に小さな命が宿ったとき、ふと思ったそうです。

「家族の暮らしのベースとなる家をつくる仕事なのに、家族といる生活を、自分は大切にできているのだろうか?自分らしい生活を送らずして、いい家がつくれるのか?」

初めてのお子さんが誕生した年は、東日本大震災の年でもありました。色々な思いが重なって、独立をしました。
それから3年。
今、大村くんは家族を中心としたライフスタイルを送り、自分と同じような気持ちを持った同世代の人たちの家づくりに、取り組んでいます。

そして今年、また新しい家族が大村家に誕生。

「今のいちばんの関心は子どもですね。観ていると、彼らに気づかされることが多いんです。子どもにやさしい家といっても、彼らは結構、しっかり自分で判断する。だとしたら、考え想像する力を育てるような、あまり機能に特化しすぎない家の形もいいんじゃないか、と思ったりしています」

そんな大村くんが、新しい家族を迎えて、クライアントさんと一緒にどんな家づくりをしていくのか、そして自分らしい暮らしをどのように育み営んでいくのか。

建築家というと少し遠い存在のように感じていましたが、そんな「等身大」の彼にとても興味を持ち、ドキュメンタリーを撮影したい、とオファーしました。

「今の自分のライフスタイルを受け入れて、仕事と生活をリンクさせていけたら、幸せです。そしてそれを、同世代の人たちにも伝えていくような仕事にも挑戦してみたいですね」

家族とともに暮らすことで見えてきた、新しく取り組んでみたいこと。
生活中心、というと、どうしても仕事の幅が狭くなるイメージを持ってしまいがちですが、大村くんは逆に、広がっていく感覚を持っているのが、素晴らしいなと感じました。

今後、撮影の様子をレポートしていきますので、どうぞ、お楽しみに。





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